前回の記事ではJALパックが販売しているホッピングツアー1日目の様子について紹介しました。今回は実際に参加した際の様子をご紹介いたします。
なおこの体験談は2019年3月時のものなので、最新の情報と異なる場合があります。
ホッピングツアー2日目
改めて全行程の紹介です。初日は4フライトでしたが、2日目は7フライトとなかなかのハードスケジュールです。普通の方であれば1日3フライトすればかなり乗っている人ですが、なんと7フライトです。
国内線のパイロットやCAさんなども安全上対応できないフライト数のためこんなに乗る方は普通ではありません。
便数 | 搭乗日 | 便名 | 出発時間 | 到着時間 | 区間 | 到着 | 乗り継ぎ時間 |
1 | 1日目 | JAL687 | 8:00 | 9:55 | 羽田 | 宮崎 | 1:05 |
2 | 1日目 | JAL3626 | 11:00 | 11:55 | 宮崎 | 福岡 | 1:15 |
3 | 1日目 | JAC3671 | 13:10 | 14:15 | 福岡 | 屋久島 | 1:45 |
4 | 1日目 | JAC3750 | 16:00 | 16:35 | 屋久島 | 鹿児島 | ― |
5 | 2日目 | JAC3781 | 7:45 | 8:55 | 鹿児島 | 喜界島 | 1:35 |
6 | 2日目 | JAC3830 | 10:30 | 10:50 | 喜界島 | 奄美大島 | 2:00 |
7 | 2日目 | JAC3861 | 12:50 | 13:35 | 奄美大島 | 与論島 | 0:55 |
8 | 2日目 | RAC816 | 14:30 | 15:10 | 与論島 | 那覇 | 0:45 |
9 | 2日目 | RAC705 | 15:55 | 17:10 | 那覇 | 石垣島 | 1:20 |
10 | 2日目 | RAC838 | 18:30 | 19:00 | 石垣島 | 宮古島 | 0:30 |
11 | 2日目 | RAC804 | 19:30 | 20:15 | 宮古島 | 那覇 | ― |
12 | 3日目 | JAC3715 | 12:25 | 13:20 | 那覇 | 沖永良部島 | 0:35 |
13 | 3日目 | JAC3710 | 13:55 | 14:25 | 沖永良部島 | 徳之島 | 0:30 |
14 | 3日目 | JAC3842 | 14:55 | 15:25 | 徳之島 | 奄美大島 | 0:45 |
15 | 3日目 | JAL3732 | 16:10 | 17:00 | 奄美大島 | 鹿児島 | 1:35 |
16 | 3日目 | JAL652 | 18:35 | 20:10 | 鹿児島 | 羽田 | ― |
鹿児島空港は日本エアコミューター(JAC)のハブ空港
早朝便だったため、多くの期待がまだエプロンに駐機中でした。JACは鹿児島空港をメイン空港として使っており時間帯によって多くの機体がその羽を休めていました。
いよいよ本格的な離島路線
2日目からは本格的な離島路線になります。利用する航空会社も日本エアコミューター(JAC)と琉球エアコミューター(RAC)と現地感を感じられるもの。
【1フライト目】鹿児島→喜界島
2日目の1フライト目は鹿児島→喜界島路線です。「え?喜界島?どこ?」という声が聞こえてくるかもしれません。正直私もこのツアーに参加するまで知りませんでした。
喜界島は奄美大島沖20㎞にある離島です。サンゴ礁が隆起してできた島で、サトウキビ生産が主要な産業です。
喜界空港はとても小さい空港です。空港建物もこのように一見空港とは見えないような建物です。この喜界島では乗り継ぎ時間が1時間30分あるので、空港の周りを散策することができました。
実はこの喜界空港、旧日本海軍の航空基地を民間転用したものです。このような空港って全国にありますが、ゼロ戦などのレシプロプロペラ機を飛ばしていたものなので、滑走路が短いものも多く戦後になって延長工事をしたものが多くあります。
旧海軍が使用していた空港ということで、空港の近くに戦闘機を空襲などから守る掩体壕がまだ存在しています。
実は喜界空港には隠れた名物があります。それはこの、さとうきびジュースです。空港内に小さな飲食店が入っているのですが、そこで売っているジュースです。(2019年時)
注文するとその場で生サトウキビを絞り機に入れてジュースを作ってくれます。ぜひ一度お試しあれ。
【2フライト目】喜界島→奄美大島
2フライト目は喜界島→奄美大島。「え?さっき20㎞っていってたけど?本当に飛行機が飛んでいるの?」という疑問が上がってきますが、答えは「飛んでいます」。
実はこの奄美大島⇔喜界島間は日本で2番目に短い路線で、時刻表上では所要時間20分。実飛行時間は約5分。なんと飛んでいる時間よりも滑走路上にいる時間の方が長いという奇跡路線なのです。
天気が良ければ空港から空港が見えると言われています。ちなみに日本で一番短い路線は北大東島⇔南大東島間13km、所要時間15分、飛行時間3分とう路線があります。
喜界空港で見かけたレアアイテムですが、なんと東亜国内航空の台車を発見しました。東亜国内航空は日本エアシステム(JAS)の前身で2004年にJALと合併しています。
【3フライト目】奄美大島→与論島
続いて、奄美大島から与論島。奄美空港はこの地域では大きい空港です。奄美大島も本州などの主要島を除くと日本で5番目に大きな島です。
サトウキビやサツマイモの生産が盛んなほか、豊なでユニークな自然がのこっているため、観光客も多いです。
奄美空港→与論空港は約40分。普通の路線より短い飛行時間ですが、先ほどの喜界空港→奄美空港が20分だったのでやたら長く感じます。
【4フライト目】与論島→那覇
4フライト目ようやく折り返しは与論島→那覇間です。ようやく聞きなれた那覇という地名が出てきました。
与論島は鹿児島県最南端に位置する島です。沖縄が日本に返還されるまでは日本の端っこということで新婚旅行先としても人気だったとのことです。
続いての5フライト目は鹿児島を離れいよいよ沖縄へ。沖縄ということで、ここからは琉球エアコミューター便となります。
使用する機材もボンバルディアDCH8に変わります。
この機体座席数が50席なのですが座席間がかなり広い機体です。写真を撮り忘れてしまったのですが、足を延ばしても余裕なくらいです。そこまでぎゅぎゅうに人を詰め込む必要のない路線が多いためか、座席間に余裕があります。
また、名前にCCとありますが、これはCargo Combi(カーゴコンビ)というもので、貨物スペースを大きくした特別機種となっています。水産物など鮮度が求められるものを輸送する際に活躍しているようです。
【5フライト目】那覇→石垣島
那覇→石垣間は乗り継ぎ時間が1時間以上ありますが、混雑する那覇空港で制限エリア外に出るのは危険と判断してエリア内にとどまりました。恐らく出ても問題ないとは思いますが、遅れたらシャレにならないのでぐっと我慢です。
ご存じの方も多いとは思いますが、那覇空港は航空自衛隊との軍民共用空港です。よく那覇空港が混雑するのは混雑空港だというのに加えて、自衛隊機のスクランブル発進が発生して民間機の発着が制限されるからです。
いまでは第二滑走路が整備されているので以前よりは少ないかもしれません。
【6フライト目】石垣→宮古
石垣島では乗り継ぎ時間が1時間あるので、見学デッキにいてみました。石垣空港はジェット機が離発着できる2,000m級の滑走路を要する国際空港。2013年3月に供用が開始された新しい空港です。
香港、台湾路線が発着していますがこのご時世なかなか厳しいようです。
たまたま整備中の様子を間近に見ることができました。このような方々がいるから安全に飛行機に乗ることができます。感謝感謝です。
【7フライト目】宮古→那覇
ついに2日目ラストフライトです。2日目は1日で7フライトと未知の領域に突入しています。座っているだけですが結構体力を奪われています。
しかも、石垣空港での乗り継ぎ時間は30分と降りたらすぐに搭乗手続きをしなくてはいけません。空港に入る前に係員に申し出れば、セキュリティーチェックを受けなくても出発ロビーに入れるらしいのですがカバタは忘れてしまい、慌ててチェックインしました。
外に出るとすでに真っ暗になっており、疲労も手伝って若干ふらふらです。ラストフライトもRAC利用です。
2日目終了
1 日7フライトという未知の領域でしたが、なんとか乗り切ることができました。この日は朝7時45分から20時15分までまさに飛行を乗り降りした1日でした。
利用したホテルはホテルグランビュー沖縄にしました。理由は簡単で、空港の隣赤嶺駅徒歩1分にあったからです(笑)
まとめ
ホッピングツアー2日目の様子をご紹介しました。2日目は乗り継ぎ時間が30分などあわただしい1日になりました。さすがに7フライトを利用すると、遅延や乗り継ぎミス等が気になり、体力的はもちろんのことメンタル的にも心に来るものでした。
翌日は昼からのフライトになりますが、早めに休んで体調を整えましょう。