こちらの記事で紹介したとおりJALにはJGC(JAL Global Club)という上級会員組織があります。こちらの組織には期間内にJALが定めた条件以上に飛行機に乗らなくてはいけません。
例年、JGCに加入するために飛行機に乗り続ける「修行」を行う方がおりその方々は「修行僧」と業界では呼ばれております。
今回紹介するホッピングツアーはその条件達成にもってこいのツアーとなっておりますので、ぜひ参考にしてください。
跳び飛びの旅 小型プロペラ機でホッピング 2・3日間ツアーとは
前述のとおりJGC加入には1年間で指定条件以上飛行機に搭乗しなくてはいけません。そのうち5万FOP取得は利用する航空券の条件により獲得できるポイントが細かく計算しなくてはいけないうえ、効率よくポイントが稼げる航空券は同期修行僧との予約競争になってしまい計画通りに行程を消化することは難しいことが多いです。
一方で回数は難しい計算をする必要がなく、単純に乗った回数がメインの達成条件になるので、5万FOP獲得より達成までの行程が計算しやすいです。
しかし、50回分のチケットを予約するのも大変ですし、いつも自分が狙った価格のチケットを入手できるとは限りません。また、乗り継ぎ時間の計算や宿泊先の確保など手間がかかります。
そんな悩みを解決するのがJALツアーから販売されている「跳び飛びの旅 小型プロペラ機でホッピング 2・3日間ツアー」です。
「跳び飛びの旅」とはJAL PAK(ジャルパック)から販売されているツアー
跳び飛びの旅とはJALグループの旅行会社「株式会社ジャルパック」が販売しているパッケージツアーの名称です。
このパッケージツアーは1~2泊で飛行機に15回近く乗り続けるだけ・観光なしという一般人にとって理解不能なツアーとなっています。
しかし、前述のとおり1年間で50回以上飛行機に乗らなくてはいけない人間にとって1回で15回前後のチケットを乗り継ぎ時間の計算もなく予約できるというのは大きなメリットです。初心者が一日複数回乗継便を予約するのは正直難しいものです。
その点、このホッピングツアーは空きさえあれば数クリックで10回以上のチケットを予約できてしまうというまさにJGC修行向けといえるでしょう。
ホッピングツアーは例年3行程、東京・大阪発
ホッピングツアーは例年8便~16便程度のツアーが3種類用意されています。出発地点は羽田もしくは伊丹空港からのみとなっており、それ以外の方は別途2空港までのチケットを別に用意しなくてはいけません。
そして、ツアー先は九州・沖縄のJALグループ航空会社を利用したものが用意されており、複数の航空会社を楽しむことができます。下記に羽田空港から出発するツアー例を載せておきます。なお*はその日の行程最終便で宿泊となります。(下記のツアー例は2020年春ダイヤのものです。最新の行程は必ずHPなどで確認してください)
時間は載せておりませんが、各空港での乗り継ぎ時間は30分~1時間程度です。着陸してからほとんど時間がないため、空港によってはターミナルから外にでることはできません。
出発空港 | 到着空港 |
羽田 | 那覇 |
那覇 | 北大東島/南大東島 |
北大東島/南大東島 | 南大東島/北大東島 |
南大東島/北大東島 | 那覇 |
那覇 | 福岡* |
福岡 | 屋久島 |
屋久島 | 鹿児島 |
鹿児島 | 羽田 |
出発空港 | 到着空港 |
羽田 | 福岡 |
福岡 | 那覇 |
那覇 | 沖永良部 |
沖永良部 | 徳之島 |
徳之島 | 奄美大島 |
奄美大島 | 鹿児島* |
鹿児島 | 奄美大島 |
奄美大島 | 喜界島 |
喜界島 | 奄美大島 |
奄美大島 | 鹿児島 |
鹿児島 | 福岡 |
福岡 | 羽田 |
出発空港 | 到着空港 |
羽田 | 福岡 |
福岡 | 那覇 |
那覇 | 与論 |
与論 | 奄美大島* |
奄美大島 | 徳之島 |
徳之島 | 沖永良部 |
沖永良部 | 那覇 |
那覇 | 沖永良部 |
沖永良部 | 鹿児島 |
鹿児島 | 松山* |
松山 | 福岡 |
福岡 | 大阪 |
大阪 | 但馬 |
但馬 | 大阪 |
大阪 | 羽田 |
出発空港 | 到着空港 |
羽田 | 鹿児島 |
鹿児島 | 屋久島 |
屋久島 | 福岡 |
福岡 | 那覇 |
那覇 | 久米島 |
久米島 | 那覇* |
那覇 | 宮古島 |
宮古島 | 多良間 |
多良間 | 宮古島 |
宮古島 | 石垣島 |
石垣島 | 那覇 |
那覇 | 沖永良部 |
沖永良部 | 徳之島 |
徳之島 | 奄美大島 |
奄美大島 | 鹿児島 |
鹿児島 | 羽田 |
ホッピングツアーはマイル・FOP積算の対照
格安ツアーでよくあるのがマイルやFOP積算がないもの。しかし、このホッピングツアーは少ないですが、マイルもFOPも貯まります。
このため、搭乗回数意外に必要なFOPも貯めることができます。
ホッピングツアーはおすすめ?メリット・デメリットを解説
前述の通りホッピングツアーはお手軽に回数修行ができる
おすすめメリット
お手軽に回数修行に取り組める
すでに説明したとおりホッピングツアーはお手軽に回数修行を行えるメリットがあります。自分で同じような工程を組むとなると10数回チケットを個別に購入する必要があります。
その際は乗り継ぎも計算に入れて可能な限り多くの便に搭乗しなくてはいけません。実際に体験すると分かりますが、本当に乗り継げるかが心配になったり、機材トラブルで時間が狂ったなど乗り継ぎが心配になります。
その点、ホッピングツアーはJALの公式ツアーなので、機材トラブル以外の乗り継ぎ時間はしっかりと計算してくれますので、トラブルがなければ確実に回数修行をこなすことができます。
普段なかなか訪れることができない南の島にいける
行程例でお見せした通りホッピングツアーは九州、沖縄の離島を飛ぶツアーとなります。この中でには奄美大島や屋久島など比較的メジャーな島々もありますが、喜界島や多良間などなかなか観光に行くことがない離島も含まれます。
その点ホッピングツアーでは空港周辺だけとはそこを訪れるという経験ができます。
沖縄本島などは訪れる機会はあるかと思いますが、本当の離島にいくことができるという体験を通じで本土では味わえない体験を短いながらすることができます。
路線維持に貢献
そして、個人的に一番効果があるのが「路線維持」に貢献できるということです。離島間の航空路線の多くは単体で黒字を確保できているとはいえません。自治体などからの補助金も多く投入されながらやっと維持できているのが現状です。
しかし、離島にとって本土・主要離島との間に航空便が飛んでいることは経済的な効果はもちろんのこと急患対応などのために欠かすことができません。もちろん貨物フェリーもありますが、飛行機の速達性にはかないません。
実際に乗ってみると分かるのですが、離島どおしを結ぶ航空路線は現地の方にとっては電車にのって隣駅にいくような感覚で使われています。
ただでさえ本土との利便性格差がある中でこのような離島間路線を維持するためにホッピングツアーで少しでもお金を落とすことは地域貢献となるのではないでしょうか。
デメリット
これまでホッピングツアーのメリットを紹介してましたが、ここではデメリットを紹介します。
観光はできない ただ乗り続けるだけ
ご紹介してきたとおりホッピングツアーは飛行機に乗り続けるだけで観光はできません。普通南の島を訪れれば観光はしたいですよね。
しかし、このツアーでは宿泊地を除けば30分~1時間ほどしか滞在できません。そのためじっくりと観光したいという方には全く向きません。
1日複数便に乗らなくてはいけないので疲れる
これはメリットでもありますが、ホッピングツアーでは1日何回も飛行機に乗り続けなくてはいけません。
実践すればわかるかと思いますが、1日に何回も飛行機に乗ることは正直疲れます。気圧の変化はもちろんのこと、「ちゃんと乗り継げる」のかという不安もプレッシャーになり1日の終わりには達成感と疲労感が残ります。
まとめ
今回ホッピングツアーについて紹介してきました。色々と尖ったパックツアーとなっていますが、カバタは参加してよかったと考えています。
普段は考えない南の離島の生活を考えたり飛行機の乗り継ぎに慣れたりと個人的にはおすすめするツアーです。