【話題】マイナンバーカードを発行してみた①(検討編)

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マイナンバーカード
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ある意味話題になっているマイナンバーカード。正直カバタもどちらかというと反対派ですが、この先引っ越しなどをすると通知カードを使えなくなります。そこで発行するべきか検討してみましたので、カバタが考えるメリット・デメリットを紹介します。

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マイナンバー/マイナンバーカードとは

マイナンバー

まず、マイナンバーカードとは住民票を持つ個人に附与される12桁の数字です。(企業にも番号付けされ、法人番号と呼ばれ13桁)。社会保障、税金、災害対策などを効率的・公平に処理するために作られたものです。

ご存じの通り日本の役所は縦割り行政となっており、それぞれ異なる番号や記号などで管理されています。消えた年金問題で有名になった年金番号もそうです。この状態に横串を入れるために作られたのがマイナンバーです。

2015年に郵送されてきた緑色の通知カードに記載されているのが、マイナンバーとなります。これはマイナンバーを通知するためだけのカードなので、簡易的な証明書な扱いです。

マイナンバーカード

一方マイナンバーカードは自発的に申請して取得するプラスチック製のカードです。こちらは免許証のように身分証として使えるだけでなく、確定申告などのオンライン手続きにも使えるようになります。

左:通知カード(紙製) 右:マイナンバーカード(プラスチック製)

取得は任意だが、無いと面倒な場面が増えてくるかもしれない

マイナンバーカードの取得は任意で、これまでは通知カードだけで問題ありませんでした。例えば証券口座の開設にはマイナンバーの申告が必要なのですが、通知カードとその他の身分証と組み合わせることによって手続きをすることができました。

しかし、2020年5月以降は通知カードの記載事項変更ができなくなり、引っ越しなどで記載事項が変更になった場合通知カードを証明書類として使うことができなくなりました。

つまり何らかの手続きでマイナンバーを申告しなくてはいけないときは住民票などをその取得しなくてはいけなくなり利便性が著しく悪化しました。

マイナンバーカードのメリット・デメリット

国はどうしてもマイナンバーカードの取得を促進したいようです。しかし、情報漏洩など正直信用できないとも感じています。そこでマイナンバーカード取得のメリット・デメリットを10点満点で整理してみます。

メリット

  • 身分証明書として使える  6/10
  • オンライン確定申告として使える 8/10
  • 住民票、印鑑証明がコンビニで発行できるようになる(しかも安価) 7/10
  • マイナポータルを使えるようになる 3/10
  • 保険証として使える 3/10

身分証として使える

写真付きの国が発行するカードなので、身分証として使うことができます。免許証を持っていない方や返納したときは便利になるかもしれません。

しかし、法律でマイナンバーの取り扱いは厳しく制限されております。そのため、一部では身分証明書として受け付けてもらえない場合があるので、使い勝手は悪いです。特にカード本体にマイナンバーとそのQRコードが記載されているため、紛失したときのリスクを考えると普段から財布に入れておくことは難しいと思われます。

それら色々と使い勝手が悪いため6点とします。

*指定の機関以外ではマイナンバーが記載された券面のコピーなどは禁止されています。(例)スポーツクラブ、レンタル店など

オンライン確定申告に使える

マイナンバーカードの目玉機能は確定申告に使うことができることです。パソコンの他に別途カードリーダーなど読み取り機器が必要となりますが、自宅にいながら確定申告を行うことができます。

しかも、通常の紙での申告よりも申請期間が長くとられていたり、還付金も早めに戻ってくるようです。また、特別控除も使える(2020年時点)ので金銭的にメリットがあります。

一方で、カードリーダーをそろえなくてはいけないのと、手続き自体が年に1回しかないので8点とします。

住民票・印鑑証明書・戸籍謄本をコンビニで発行できる

お住まいの住所を管轄する役所が対応をしていれば、コンビニのコピー機(キオスク)で住民票・印鑑証明書などを発行することができます。利点としては土日祝日でも作業することができることと、窓口で発行してもらうよりも安価であることが多いことがメリットです。ただし、受付時間は24時間ではないので注意が必要。

戸籍謄本も発行することができますが、現在の住所と戸籍が登録してある住所が異なる場合は事前にコンビニコピー機(キオスク)での登録が必要となります。

これらはメリットが多いように見れますが、そもそも住民票などが必要になる場面が少ないく、全ての自治体で対応していないため7点とします。

マイナポータルを使えるようになる

マイナンバーカードを活用したオンライン申請をまとめたサイト「マイナポータル」を使えるようになります。

しかし、そもそもオンラインに対応している申請が少なくあまりメリットはありません。将来性に期待して3点とします。

保険証として使える

2021年3月より健康保険証として使えるようになります。複数の医療機関で医療情報(投薬情報など)を共有したり医療費控除で使う領収書を保管する必要がなくなるようです。

しかし、医療を受けるメイン層の高齢者が使いこなせる可能性は低いですし、全ての医療機関が対応するわけではありません。しばらくはこれまで通りアナログ管理が主流になると思います。制度は整備しても使えない可能性が高いので3点

これまでの健康保険証

デメリット

  • 身分証として使えない/危険
  • 発行/再発行が面倒
  • 情報漏洩が心配
  • 無くても困らない

身分証として使えない/危ない

メリットでも書きましたが、せっかく発行したのに身分証として使えない場合があります。

これはマイナンバーは大切な情報にもかかわらず誰もが読めるようにカードに番号が記載されているためです。マイナンバーは法律により厳格な管理が求められているため、特に民間企業で使用する身分証としては避けられる可能性が高いのです。

また、マイナンバーが記載されている券面をコピーすることは禁止されているのですが、これを阻止する方法がありません。コピーするために店の奥に持っていかれたらアウトです。

発行/再発行が面倒

マイナンバーカードは発行/再発行が面倒です。免許証のように即日交付はできませんし、交付場所は市役所などなので基本は平日になります。(一部土曜日に受付をしているところもあります)。

免許証は平日はもちろん土日祝日対応をしているので雲泥の差です。

情報漏洩が心配

カードにマイナンバーが記載されているので、そもそも番号そのものが漏洩してしまう可能性が高いです。番号が漏洩してもそれだけで悪用される可能性は低いかもしれませんが、何があるかわかりません。

また、国は情報漏洩はありえないと言い切っていますが、セキュリティーに絶対はありません。情報漏洩があり得る前提で、打てる手段を全て打つのが情報セキュリティーです。

無くても困らない

最後は元も子もありませんが、「無くても困らない」ことです。もともとマイナンバーカードは役所の効率化を図るための道具です。そのため国民に直接的なメリットが発生しにくく、役所での手続きをあまりしない人はそもそも活躍する場面が限られます。

その証拠に今現在でもマイナンバーカードの発行は任意となっていますし、特別給付金の例のように従来の手続きの方が早いです。

発行した方がいい人

基本的にマイナンバーカードを発行する必要は今のところないのですが、あえて発行した方がいい人を考えてみました。あくまでもカバタの考える用途なので皆さんはメリット・デメリットを比べてみてご判断ください。

  • 顔写真付きの身分証明書を持っていない人
  • 個人事業主など毎年確定申告をしなくてはいけない人
  • 頻繁に住民票などが必要な人

まとめ

マイナンバー制度が始まって紆余曲折ありましたが、現時点でも全ての人が必要なものではありません。しかし、国は引き続き普及を図っていくものと思われますので、皆さんも一度自分が必要かどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

コメント

  1. […] ある意味話題になっているマイナンバーカード。正直カバタもどちらかというと反対派ですが、この先引っ越しなどをすると通知カードを使えなくなるため、気が進まないけれども発行手続きをしてみましたので詳しく紹介します。カード発行についての検討のページはこちらから。 […]

  2. […] カード発行についての検討のページはこちらから。 […]

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