キャッシュレス決済が世間をにぎやかせて久しいですが、皆さんは現金・キャッシュレスどちらを使っていますか?どちらもただの支払い方法ですが、使い方・人によってお得度が違ってきます。
今回の記事では現金・キャッシュレスどちらが有利になるのかご紹介いたします。なお、どちらがお得かはカバタの主観によるものなので最終的には各個人の責任でご判断ください。
現金・キャッシュレスどちらがお得なのか
では早速、現金とキャッシュレスどちらがお得なのか、見てみましょう。
現金のお得
現金は支払いの基本となっており、現金を使用するからといって特段お得になることはありません。しかし、現金がもつ優れた点は「どこでも使える」という最大のメリットがあります。
まず現金には法律で「強制通用力」という強力なバックグランドがあります。これは簡単にいうと現金(お金)での支払いは断ることができないという強制力です。このため事前に双方が現金以外の支払いで合意しない限り、支払いを受ける側は現金を拒否することができません。
クレジットカードなどのキャッシュレスではお店がそのサービスに加入しなくては支払いに利用することができません。いくら銀行口座にお金が入っていても現金オンリーのお店では利用することができません。
第二に、利用するお店によってはクレジットカードで支払うと手数料を取られることがあるのでそのような場合は現金の方がお得な場合があります。(個人店や夜のお店で多いと思いますが)
例えば首都圏でスーパーマーケット、オーケーストアを展開する「オーケー株式会社」では現金会員価格と、非会員・カード払い価格の2つの価格が1つの商品に付けられています。
オーケーストアには「オーケークラブ」という有料会員組織があり(発行手数料200円、入会・年会費無料2020年9月現在)この組織に加入して、かつ現金で支払うと非会員・カード払いと比べて3%引きで購入することができます。
現金払いの見えない損失
一方で、損をしていないように見えて現金支払いには見えない損失になっています。
私たち消費者はクレジットカードを利用して商品を購入する際、分割やリボ払いを利用しない限り手数料をクレジットカード会社に手数料を支払う必要はありません。しかし、お店側はカード売り上げの一定割合をクレジットカード会社に支払う仕組みになっています。(割合は会社ごとにことなる)
そのためお店側は商品価格にクレジットカード会社に支払う手数料について一定割合を上乗せして販売することで利益を確保しています。
つまり現金で支払っている場合はクレジットカードで支払っている他人の手数料も負担していることになるのです。
現金支払いだとお店がお得
一方で、先ほどのオーケーストアはこの手数料見合いの3%についての「カード手数料分を現金で支払ってくれたら一部値引きします」ということだと思われます。
お店側としても支払に現金を使ってもらえれば商品代金を運転資金として使うことができるため手数料だけでなく経営上もお得になります。
キャッシュレスのお得
ではキャッシュレスののお得を見てみましょう。現金とキャッシュレスも支払う金額は変わりません。しかしキャッシュレスには現金にはないメリットが存在します。
クレジットカード払いに代表されるようにキャッシュレス支払いにはポイント還元される場合が多々あります。
例えば多くの方が利用している楽天カードだと支払い金額の1%が楽天ポイントとして還元されます。このポイントは1ポイント1円で利用することができるのでカード払い時は常に1%引きで購入することができます。
また、特定の店舗で発行しているクレジットカードを利用すると1%以上の値引きを受けることができる場合があります。
さらに、キャッシュレスの利点としては「支払い期限を先延ばしにできる」ということです。こちらは今手元に現金がなくても近い将来お金が入ることが分かっている場合、現金がなくても商品を購入することができるため利息分や機会損失を回避することができます。
キャッシュレス支払いの見えない損失
一方キャッシュレス支払いにもデメリットがあります。それは支払い額が現金より増えてしまう傾向にある事です。
クレジットカード支払いの場合、現金での支払いに比べて約23%支払い額が増える
『お金のシークレット』(三笠書房)
これは皆さん経験があるかと思いますが、現金支払いの場合は手元にある現金分でしか買い物をすることができませんが、クレジットカードは支払いが翌月以降になるため、いくらでも買い物をすることができます。
そのため、明細が届いて予算以上の買い物をしてしまい驚くということがよくあります。これを数値化すると約23%程度現金と比べて多く買い物をしてしまうことなのです。
このため、キャッシュレスを利用する場合は必ず家計簿をつけるなどして毎月の予算内で買い物をするように心がけなくてはいけません。
手数料は他人が負担してくれる
先ほどもご紹介しましたが、お店での定価にはカード支払い分の手数料が上乗せしている金額が記載されています。これはクレジットカード会社との規約で現金払いとクレジットカード払いの場合で価格を変えてはいけないという契約になっている場合がほとんどからです。
そのため、キャッシュレス払いを利用しないと余分な手数料を負担していることとなってしまうのです。
結局どっちがお得なのか
では、どちらがお得なのかについて解説します。
現金払い・クレジットカード払いどちらがお得になるのかについては皆さんの普段の生活スタイルに左右されますので、下記を参考にしていただきごご判断ください。どちらが優れているというわけではなく、自分のライフスタイルに合った方を選ぶといいと思います。
現金払いがお得な人の例
まず現金払いがお得になる人については、普段から細かい家計管理をしていない人が対象になるかと思います。
先ほど触れたとおり、キャッシュレス支払いの場合、現金支払いと比べて23%も支払い総額が増えてしまう調査があります。そのため、まめな家計管理が必要となりますが普段あまり細かく家計簿をつけていない方については使い過ぎの危険性が高くなってしまいます。
また、ポイントが付くからといって余計な買い物をしてしまう方も現金支払いが結局はお得になる方です。
キャッシュレス払いがお得な人
一方、キャッシュレスがお得な方は現金支払いがお得になる方とは逆な方となります。キャッシュレス払いの場合は余計な買い物をしない場合においてはポイントがつきお得になります。
そのため、家計簿をつけて支出を管理できる方はキャッシュレス支払いの方がお得になります。
まとめ
今回は現金支払い、キャッシュレス支払どちらがお得になるのかについて解説しました。生きていくうえでお金を使うことは避けられませんが、自分がお得に使える支払い方法を選んで計画的な買い物を心がけてください。